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昨日、NHKの教育テレビで『星の王子さま』の特集をしていました。 しばらくご無沙汰だったけど、またこのお話について考える機会があたえられました。 その数日ほど前、ラジオで大人に読んでほしい童話ということで『星の王子さま』と『モモ』が紹介されていたのを聴いたばかりでした。 私個人の心の中としては、この二作品だけじゃなくて大人に読んで欲しい童話ならまだまだたくさんあるよ〜と、個人的なオススメ本をひたすら紹介したい心境でしたが、やはり童話を普段読まない人に向けて紹介するとしたら、この二つがポピュラーなのかなと再認識したというわけです。 もしかしたら、ブログで何回か書いたかもしれない『星の王子さま』の感想ですが、もう一度じっくりと書いてみようと思いました。 今は様々な翻訳が出ていますが、それらを読み比べても私は一番初めに読んだ訳が一番読みやすいと感じていますし、もしかしたら暗記するほど読んでしまっているかもしれません。 本当にこの物語はいつも感想が変わる。 読んでも読んでも答えが見つからない本なのです。 難しいわけじゃない。単純なわけじゃない。 だけど、心に引っ掛かって、ふと考え込んでしまう。 これはどんな意味なんだろう。この本にはまだ私の知らない何かがあるんじゃないか。 私は完全にはこの本を理解していないんじゃないか。 それが気になって、だからまた読む。 初めて読んだのは小学生の中学年の時でした。 この本は小学校高学年〜中学生以上向けと書いていますから、まだ対象年齢には達していませんでした。 子供の時にわたしが共感したのは、この本で描かれていた子供から見た『大人』です。 ――おとなの人たちときたら、じぶんたちだけでは、なに一つわからないのです。 ――しじゅう、これはこうだと説明しなければならないようだと子どもは、くたびれてしまうんですがね。 他にも大人は肝心要の事は聞かずに数字のことばかり聞いている。 そして、どんな人かわかったような気になっているのです。というような辺りを、自分の親や周りの大人を比較してなるほどと頷いている。 私はそんなひねくれた子どもでした(笑) だから、たぶん楽しくて読んでいたのでしょう。 だけど、引っ掛かる部分もあって、小学生の高学年になったらわかるかもしれない。 そう思って読み返しました。 それでも、わかりませんでした。 中学生になったら?やっぱり、よくわかりませんでした。 この本の存在を思い出したのは短大に入ってから。 授業で『星の王子さま』を取り上げたのは二年生になってからです。 もしかしたら、このお話のわからなかった部分がわかるかも。 そう思って、私はその講義をとりました。 大人の視点から、いろんな深読みの仕方だとか、童話に隠された託された意味も少しはわかりました。 でもね。違うんですよ。 知識は身についても、やっぱりこの物語を読み終えた感じがしないんです。 だって、それは研究者がやるべきことだから。 物語の深読みは知識があればこじつければ誰にでも出来ることだから。 ようやく、昨日見た番組の話に戻りますけど、『星の王子さま』は千人いれば千通りの王子様の読み方があり、それぞれ受け方も感想も違うんですよ。 私が子供の時に感じた読み方。大人に対する子どもの言い分への共感は、私がその時でなければ感じる事ができなかった感想です。 そして、大人になってからこの本に出会った人には決して得ることのないかもしれない感想です。 だから、私は子供の時に読んだ感想が大人になって抱く感想よりも劣っているとは思いません。 あの当時にしかわからない思いがあって、その時でしか感じられないものが確かにあったからです。 だから、『星の王子さま』は私にとって大人の本ではなく『童話』なのです。 大人が子どもと違っていることといったら、ヘリクツをこねるだけの脳みそと長く生きてきた分、共感できるアンテナが多くなっているだけのことに過ぎません。 今の私はさらに違う感想も抱いています。 きつねと王子さまとの対話部分で共感する部分が多いのです。 だけど、同じところを読んでいても、その人の生き方とかどんな境遇だとかそういったところで感想は全く違うものになっているんです。 それぞれの感想を聞いていてそれを強く感じました。 きつねの言葉にこんな部分があります。 ――「人間っていうものは、このたいせつなことを忘れているんだよ。だけど、あんたは、このことを忘れちゃいけない。めんどうをみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。まもらなけりゃならないんだよ。バラの花との約束をね」 私にとっては、この言葉はペットを大切にしなきゃねぐらいの言葉でも、人生のある一部分で、子育てをしながら読んだ人には自分の子どもを重ねて読む場合もあるでしょう。 それを私が実感として共感するに足るにはまだ時間がかかるでしょう。 もしかしたら、一生、実感せずに終わることになるかもしれません。 だけど、その一部分に感動した人にとっては、大切な言葉になるわけです。 千人いれば千通りの、一万人いれば一万人の。 それぞれの共感するセリフがあり場面がある。 そして、それは一人一人、きっと違うのです。 短大で学んで終わりではありませんでした。 たぶん、この物語は一生、死ぬまで違った感想を私に与えてくれるでしょうし、すべてを理解した達成感は味わえない作品でしょう。 たぶん、きっと最後までわからない物語。 だから、何度でもページをめくってしまうんです。 『星の王子さま』を読みながら、本当は自分の事を読んでいるのかもしれません。 今の私はこの物語を読んで、どこに引っ掛かりをみつけるのかな? 特別このお話が好き?って聞かれると「わからない」って答えてしまいそうだけど、それでも何度でも読み返す不思議な魅力はあると思います。 2007/6/20 追記 『ゆたかコンサルティング』様へトラックバック。 こちらとは違って、数字が好きな大人の視点で『星の王子さま』を考察しています。 星の王子さま―オリジナル版
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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私は40年近く経理・財務の仕事をしてきました。もし興味がおありでしたら、私の「星の王子さま」の感想文も是非お読みになってください。 |
野崎 雄隆 URL 2007/06/19 21:28 |
>野崎 雄隆さん |
未優@管理人 2007/06/20 21:20 |
初めまして★! |
杏(仮名) 2008/07/27 23:44 |
>杏さん |
未優@管理人 2008/07/29 08:52 |
ぉ返事ありがとうございました☆! |
杏 2008/08/14 20:23 |
>杏さん |
未優@管理人 2008/08/15 18:05 |
>杏さん(続きです) |
未優@管理人 2008/08/15 18:06 |
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