古びた森小屋

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help リーダーに追加 RSS 『Roman』 Sound Horizon

<<   作成日時 : 2008/06/09 19:21   >>

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ようやく聴きこんで感想を語れるくらいになったような気がするので記事にしてみようと思います。

何がひきつけられるって、やはりそのストーリーなんですけど、ブックレットを見るとちょうど曲が円環をなしているのがわかります。
下の方に描かれている人のシルエット。
赤ん坊が生まれて成長しやがて伴侶を得て、子どもが産まれ、腰が曲がり年老いて、やがて死に、骨となる。
そして、また生まれてくる。
そんな生と死の円環。曲を最後まで聴くとまた最初に戻る。
死んでいく命、若くして亡くなる命という曲もあるのですけど、愛されてみんな生まれてくる。
その、生への肯定。生きていいんだよというメッセージ。
死を肯定するからこそ、生きている時の時間が輝いている。アルバム全体ではそんなふうに聴こえました(自分なりに)

そして、ブックレット全部の仕掛けがたまりません。
暗号なんかもあってね。いろいろ見ながら解き明かしていく楽しさがたまりませんでした。
その暗号が書かれているハンカチに見立てた紙が入っていて(初回版は布製で雰囲気まんてんだったようです)、それを解読していくのが楽しくて仕方ありませんでした(笑)


で、曲一つ一つの物語がとても魅力的でしたv
というわけで、暑苦しく語りたいと思います(笑)


「朝と夜の物語」
壮大なプロローグ。
男性声と女性声のハモりがたまらんです。
生まれる前に死んでいく……イヴェールが双児の人形に自分が生まれてくるに至る物語(ロマン)があるか探しに行かせるというもの。
ところどころフランス語が入っていて、初めて学生時代にフランス語を選択しなかったことを後悔しました……!
なんで、中国語選んじゃったんだ!自分!!(でも、あの時は中国語が楽しくて仕方なかった)
このアルバムではところどころフランス語が混じる事があるみたいです。


「焔」
試聴した時も落ちた曲。
その時は歌の雰囲気とかリズムが好みだったと思ったのですけど、今は詞にも惹かれていたりします。
産まれる前に死んだ子ども。つまり、死産だった赤ん坊の歌です。
主題はすごく悲しい物語のはずなんですけど、曲調がほの明るいので暗さを感じなくて哀しみの重さや深さに気づかなかった;;
でも、せめて寂しくないようにと双児の人形を棺のゆりかごに入れて……などなどの詞が切なく響きます。


「見えざる腕」
敵討ちです。
これも、好きな歌。
金髪のローランはかつて戦で腕を失くし、その時の悪夢が夜毎襲い、失った腕がヤツを殺せとうずき恋人は出て行って仕事もなくしてどん底の生活をしていました。
そこに現れた仇の噂……。
かつて、鬼神のごとき蛮勇をなした赤髪のローラン…。
ところが、その赤髪のローランも隻腕にして隻眼。おまけにアル中にしてヤク中とかつての蛮勇も見る影もなく落ちぶれ果てていました。
で、殺してやると息巻いていた所をかっさらって赤髪のローランを殺した男の名はローランサン。
その男を呆然と見ている鳶色の瞳の少年。
憎しみの風車は回り、きっと鳶色の瞳の少年が成長したとき、ローランサンは……。みたいな感じの歌です。
そして、一人復讐の舞台からおりた金髪のローランは残された人生の意味を考える…みたいな。

そこで、私が肩入れするのは赤髪のローランなんですけど、アル中にしてヤク中ってなんか、金ローランよりもやばい状態ですよね;;
きっと、彼もどこかで腕と目を失っていろいろと思う所があったのでしょう。
もしかしたら、金のローランと同じで腕がなくては戦えなくて仕事を干されちゃったかもしれない;それで、やけになってアルコールと薬に……とか考えるとこの人も悲劇ですよね…。
なんとなく、金ローランに肩入れする人、多そうだから赤ローランについて語ってみました(元来、天邪鬼に出来ています)
話したりないな〜。また、別枠になるかも(え)


「呪われし宝石」
これ!曲もストーリーも好みです!!
ローランサンが再び出てくるんですけど、イマイチ「見えざる腕」のローランサンと同一人物なのかわからんので保留で(また、なんか気が付いたら考察したい)
でも、辛酸をなめて盗賊に身をやつすとかあれば、やっぱり同一人物かもしれん(謎)

呪われた宝石で持ち主の命を次々と奪う曰く付きです;;
そういえば、この歌にも双児の人形が出てきますね。イヴェールつながりのお話には出てくるのでしょうか(でも、ここのイヴェールは生まれている事になってる…)
この宝石、殺戮の女王については思う所があるのでまた別枠で語りたいです。


「星屑の革紐」
これは別のアルバムに入っている「澪音の世界」とつながっているかもしれない部分があるみたいです(って、考察サイト様の話で微妙に知ってた)
エトワールという女の子は少しずつ目の見えなくなっていく病気でした。
エトワールの意味はフランス語で星……。でも、彼女の悪くなっていく目では星の輝きは見えません。
だから、この名前が好きになれなかった。
そんな時に父親から黒い犬を贈られます(たぶん、盲導犬みたいな感じだと思うです)
名前はプルー。だけど、初めは心が通じずにすれ違っていたみたいです。
最後には姉妹のように仲良くなれたようです(実は死にネタじゃないかって話もなんかで見た;;)

曲のラストのメロディーが「澪音の世界」の最初につながるみたいなので関係があると見られているようです。
また、プルーが産んだ黒銀の毛並みの子犬は「澪音の世界」で澪音がつれている犬と同一の毛並みなのです。
でも、エトワールと澪音じゃ世界観が違いすぎるんですよ;;
もし、つながっているなら「星屑〜」から「澪音〜」を繋ぐ歌が欲しい所です。


「緋色の風車」
平和に暮らしていた村で戦いに巻き込まれた少年が「大切なもの」をつれて逃げようと君の手をとった。
でも、つかまりそうになって後悔しながらも君を置いて逃げてしまうという切ないストーリー。
一説には「見えざる腕」のローランサンの過去の姿ではないかという話。
曲が最初にものすごく耳に残って、次にストーリーに落ちた感じの曲でした(見えざる腕は最初にストーリーに落ちてました)
個人的に聴くたびに新しい発見のある曲でもありました。
少女のかぼそい声が入っているなんて、初めでは気づけなかった。
気になるので、何度も聴くけど聞くたびに変わる;;


「天使の彫像」
オーギュスト・ローランという一人の彫刻家。
かつて妻が命をかけて産んだ子ども。妻を失い悲嘆にくれた彼は子供を憎んでしまい生涯逢わぬと誓い修道院に入れてしまいます。
一度も会った事のない我が子を思いながら天使の彫刻を作るオーギュスト。
その生の残り時間を刻んだ銀色の砂時計は残り少なくなっていました。
最期の残り時間とすべてをかけて彫刻を刻み続ける。

と、すごくストーリーは切ないし、曲調もすごく好み。だけど、歌声が胡散臭い(じまんぐさんだからね;;)
でも、その胡散臭さが好きならけっこうたまらない曲だったりします(笑)


「美しきもの」
すっごくね、曲が好み好み!
ハーモニカの素朴な調べと限りなく晴れやかの空の下を思い浮かべます。
弟を失った姉が、弟の大好きだったハーモニカを吹く。
弟が大好きだったすべての美しい風景や音色を刻み付けるように。


「歓びと哀しみの葡萄酒」
これは、『Elysion』の『エルの天秤』に出てくる伯爵令嬢のその後?みたいな曲のようです(これも、先に知ってた)
なんか、政略結婚をさせられそうになって逃げた後、葡萄酒を造って暮らしていたみたいです。
ただ、昔の恋人を忘れてないのかもというフレーズもあり。
曲は好きです〜。


「黄昏の賢者」
胡散臭い!胡散臭い!胡散臭い!!(笑)
じまんぐ節炸裂な一曲です。
でも、大好き(笑)
しかし、こんな胡散臭い人に「そんな君の話し相手になりたい」なんて、言われたら……私なら全力で逃げそうだ(爆)
子どもを産むか産むまいか悩んでいる女性の相談相手になる賢者様(個人的にこれが、見えざる腕の金ローランの恋人だったら楽しいと思う/え)

曲の最後に「探したぞ。クリストフ」っていうドスのきいた男の声が入っています。
どうやら、賢者さんの本名はクリストフ……。
なんか、「檻の中の花」の自称心理学者がそんな名前だったような……。
クソ長い名前なので、フルネームが思い出せないって話(え)
おまえか〜!!
ある時は自称天才犯罪心理学者。またある時は賢者……?
つ……ツボ過ぎる><


「11文字の伝言」
他の曲にちりばめられている暗号を解読すると歌詞の本当の意味がわかるようになっています。
我が子よりも先に死んでいく母親が「どうか、あなたは……」
と、歌う曲。
ボーナストラックのトゥルーバージョンで聴くと感動を通り越します><
あの、高音の震えるような感じが素敵なんですよ〜。
この曲はいろんな歌とシンクロしています。
「黄昏の賢者」のクロエの歌かもしれないし、「天使の彫像」のオーギュストの奥さんなのかもしれない。
「星屑の革紐」のエトワールのお母さんかもしれない。
子どもをそばで見守れない先に死んでしまう母の願いが歌われています。
もしかしたら、「焔」と対になっているような感じ?(今思いついた)

でも、物語は「朝と夜の物語」に戻る感じですかね。



と、ざ〜っと語りまくってみました。
しかし、暑苦しい感想ですね。
まだ、話したりない所もあったりとかするので、それはまた後日で。

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